西表島では、祖納の民謡の「殿様節」に歌われているように、約300年ほど前から紙漉きが行われていました。しかし、1894年(明治27年)紙漉き所の閉鎖により廃止されました。途絶えていた紙漉きの技法は、1977年(昭和52年)人間国宝・安部栄四郎氏の弟子・勝公彦(かつただひこ)氏の指導により、アオガンピを原料とした西表島の手漉き和紙を復活させることが出来ました。めぐみ工房では、先代らの後を継ぎ、和紙の制作、原料の栽培、西表島の植物を使った染色など全て手作業により、ひとつひとつ心を込めて制作しております。自然との共存が未来へ続くことを願いながら。